たいした熱かった思い出。
2010年 12月 30日
ずいぶんと前のことなので記憶が定かでないが、
季節は秋から冬に向かう頃だったと思う。
ユジノから寝台列車に乗って北に向かった。
ポロナイスクから北緯50度をこえて、
ティモフスコエというところからをオホーツク海沿岸に出たんではなかったか・・・
ノグリキより下にある漁師小屋。板葺のホッタテ小屋だ。
その小屋は、海からすこしばかり高台に位置していた。
切り出した丸太が雑然と並んでいる。周りに民家などない。
きょうはここで寝るようだ。地元の男らが薪ストーブでサウナの準備をしてくれた。
裸になりサウナに入ると中はもうかなり熱い。そのストーブの上に柄杓で水をかける。
熱い水蒸気がウワーッと立ちのぼった。
皆、からだをかがめて耳と鼻と口を腕で塞いでいる。
直接水蒸気をすうとやけどをしそうなほど熱いのだ。
熱さに耐えきれず、うす汚れたすのこをわたり外に出る。そとは雨が降っていたと思う。
外の冷気が感じられないほど体は赤くなり熱くなっていた。
桶に水をくみザバーッと浴びる。これがまた冷たい。またサウナに入る。
葉っぱの付いたシラカバの枝を束ねたもので背中をたたいてもらう。
シラカバのいい香りがサウナの水蒸気と相まってなんとも心地よい。
寒い季節がはじまるとあのサウナを思い出す。
あの小屋はまだあるのかなぁ・・・
by tukisamumental | 2010-12-30 20:47