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職場のメンタルヘルス②

うつ病やうつ状態に陥っているひとの家族や職場の方から、
どう対応したらよいかときかれることがあります。
うつは、心のエネルギ-が著しく低下して、
やっとの思いで社会生活を送っている状態といえます。

「そんなことでどうする」といった叱責や非難はしないほうがよいです。
うつ病の場合、自己評価が低下しているので、
ますます落ち込ませてしまう危険性があります。
また「頑張れ」「期待している」など無理な励ましもしないほうがよいです。
気力や意欲が残っているなら、とっくにできているはずだからです。
余計に自責傾向をつよめてしまいます。

「そんなの気の持ちようだ」と気分の問題にしたり、
「もっとしっかりしないと」と努力の問題にしたり、
「旅行してみたら」「思い切って・・・したら」と無理に行動を促したりもしない方がよいでしょう。

治療が必要と診断された場合、十分な休養が必要です。
肉体疲労や身体の疾患に比べて、
うつ病などの精神の不調の回復には時間がかかるといわれます。

退職などの重要な決断は、ある程度病気が回復してから
行うよう促す必要があります。

うつ病、うつ状態には軽症から重症までさまざまです。
ですからすべての方に上記のことが当てはまるわけではありません。

しかし、心のエネルギーが低下、枯渇している状態である
という理解はうつの方に対応する上では重要です。

まわりの方々が病気の理解を深めること、
そして、感情的・情緒的に共感してサポートをすることが肝要です。

by tukisamumental | 2006-05-18 17:46 | メンタルヘルス  

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